特集 新看護体系が与えるインパクト
「付添看護」の歴史と現状
林 千冬
1
1東京大学医学部保健社会学教室
pp.1094-1096
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904695
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本年10月の診療報酬改定により「新看護・看護補助体系」がついにスタートした.これによって1996年3月末までに「付添看護」は廃止されることとなった.
「付添看護の解消」という表現からもうかがえるように,「付添看護」は長らく日本の医療・看護の“恥部”とされてきた“制度”である.戦後,GHQのオルト大尉が病院視察の際に,病棟にコンロを持ち込んで煮炊きする付添を見て驚愕したという逸話は有名だが,その後50年近く経た今日もなお「付添看護」はわが国の病院の約4割で実施され,多くの非「基準看護」1)病院ではごく当たり前のこととして存続してきた.
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