連載 カラーグラフ
ヤッたね看護—柳原病院の試み・5
えっ,お風呂に入れるんですか?!—ALSの患者さんに
武内 留美子
1
1柳原病院3階病棟
pp.682-683
発行日 1994年8月1日
Published Date 1994/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904601
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ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんは,その病態から身体は動かないが,頭(意識,思考)はしっかりとしているので,看護側のケアや対応が行き届かないとストレスを増長して精神的に不安定になりやすく,そのことが,ナースコールの回数を増やし悪循環をうむと言われる.
今回,老人病院を退院して,当院の訪問看護を受けながら在宅ですごすことになった64歳の女性,ALSのT氏が,家族の介護教育,および在宅にむけての調整のために3週間の予定で転院してくることになりました.当病棟では,はじめてのケースだったので他院の患者さんを見学したりして事前学習をし,受け入れ準備をしましたが,むずかしい病気だけにスタッフー同緊張して転院を待ちました.
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