特集 院内感染最新事情
病原菌別にみる院内感染の特徴
川名 林治
1
1岩手医科大学医学部細菌学教室
pp.786-792
発行日 1993年9月1日
Published Date 1993/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904343
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はじめに
今,医療に従事するすべての人が,最も関心を抱いているのが院内感染(hospital infection,nosocomial infection)であり,特に看護職の人々の熱心さは特筆に値するであろう.
6月初旬に,全国のトップを切って,厚生省・日本感染症学会主催(日本環境感染学会共催)の「院内感染対策講習会」が,岩手医科大学院内感染対策委員会を世話人として盛岡で開催された.この講習会で,院内感染の起因微生物などについて,私ども岩手医科大学医学部細菌学教室の教授,助教授,その他の者で講義をさせていただいた1).定員を大幅に超す申込者があり,関心の高さを示すとともに,選ばれて出席された方々の熱意に感激したものだが,この催しは今後も全国で継続される.
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