連載 こんな時のカウンセリング・23
告知に続くもの—死を覚悟したSさんとの会話
白井 幸子
1
1国立療養所多磨全生園
pp.146-149
発行日 1991年2月1日
Published Date 1991/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904110
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今回もターミナルの患者さんとの会話です.相談は,関東のある公立病院の看護婦の栗田理恵子さん(仮名)からのものです.
「口数が少なく,我慢強いけれど,死への不安に苦しむ鈴木さん(仮名).亡くなる約2か月前に病名の告知がされ,立ち会った看護婦からはその時,鈴木さんはむしろそれまでの状態とは異なり,悟りをひらいたように明るく振る舞っていたという申し送りがされています.その翌日の日勤の受け持ちであった私は,鈴木さんの不安の訴えを聞きましたが,どうも上手く対応できなかったと思います.こんな時,どのようにしたらよいのでしょうか」
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