特集 —がん化学療法—症状マネジメント15のQ
Q14 卵巣機能抑制—30歳台女性.抗がん剤治療2コース後から生理不順,5コース目には生理がなくなり,妊娠の可能性を相談されました.
徳永 伸也
1
,
清水 千佳子
1
,
渡辺 亨
1
1国立がんセンター中央病院内科
pp.445-447
発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903964
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抗がん剤治療は卵巣機能に障害を与え,女性ホルモンの産生低下や停止をもたらす可能性があります.このため抗がん剤治療中は月経周期が乱れたり無月経になることがあります.無月経は一時的,可逆的なときと永久的,不可逆的なときがあります.
40歳未満で閉経状態となった場合を早発閉経premature menopauseといいます.早発閉経の原因としては,抗がん剤治療以外に,手術による卵巣摘出や放射線による卵巣機能障害などがあります.
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