特集 第22回ICNコペンハーゲン大会
[インタビュー]日本から世界に向けて発信すること
南 裕子
1
1日本看護協会
pp.937-940
発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903830
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より強い組織づくりのために
編集室 まずはじめに,CNR(各国代表者会議)のなかで決定された重要事項からお聞かせいただけますか.
南 2つ大きな決断がありました.1つは会費のしくみを,これまで4段階だったものを5段階にして,貧しい国の人たちがきちんと会費を払えるようにしたことです.これはワールドバンクと同じ仕組みで,その国のGNPにしたがったランクづけで会費を支払うシステムです.この結果,20か国ぐらいが少しメリットが出てきて,5か国ぐらいが負担増となりました.日本は変わりなく,1人あたりの会費は2.5スイスフラン(約250-300円)のままです.世界的に多くの国が参加できるように,そして貧しい国もICNの席をキープできるようにという意図があるのですが,これは場合によってはICNの収入が減ることにもつながるので,大きな決断でした.しかし,たとえ収入が減っても,このことは各国にとって,ICNにとって大事なことであろうという判断がなされたわけです.
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