特集 呼吸ケアのエビデンスを探せ
鎮静下での合併症を防ぐために
木下 佳子
1
1NTT東日本関東病院ICU
pp.718-722
発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903788
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はじめに
人工呼吸器を装着される患者にとって,鎮静は気管内チューブによる苦痛・拘束感などの緩和に加え,人工呼吸器による合併症予防のためにも必要不可欠な手段である.しかし,鎮静による合併症や患者への不利益も存在する.鎮静薬に求められる条件を表11)に示すが,この条件をすべて満たす理想的な薬剤はない.また,使用方法に対するガイドライン作製が必要と考えられているが,いまだコンセンサスを得られたものはなく,ましてや鎮静下における看護については十分に検討されていないのが現状である.
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