特集 —チームで取り組む—脳卒中患者のADL拡大作戦
急性期病棟における入浴援助活動とその効用
蓑田 愛子
1
,
梶原 玉美
2
1永冨脳神経外科病院
2永冨脳神経外科病院集中治療室
pp.324-328
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903707
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はじめに
入浴の効用には温熱や静水圧あるいは浮力などによってもたらされるさまざまな身体的・精神的影響があります1).日本人にとって入浴という行為はもっとも基本的な生活習慣のひとつであり,入院生活を送る患者にとって清潔を保つということは「あらゆる快適さの基本的条件」2)となっています.そしてそれは急性期患者においても例外ではないはずです.
しかし急性期患者に対しての入浴は,入浴中の心臓負荷,あるいは脳血管疾患と循環動態との関係においてリスクが高いのではないかという不安がありました.
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