特集 —新世紀前夜—いまこそ21世紀の看護を語ろう
【私にとっての看護の3大課題】
1.准看教育廃止 2.専門看護師,認定看護師の処遇 3.患者の人権意識の高揚
見藤 隆子
1
1長野県看護大学
キーワード:
21世紀の看護
,
力ある看護職者が増加する
Keyword:
21世紀の看護
,
力ある看護職者が増加する
pp.1086-1087
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903606
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なぜ重要なのか
准看教育廃止
准看教育の問題点は,1996(平成8)年12月の厚生省准看護婦問題調査検討会報告に詳しい.これを識者が読めば,このような教育があることを許せないであろう.そのような問題のある教育でありながら,保助看法上,准看は医師の指示があれば看護婦と同じ業務ができる.准看護婦に業務制限がないということは,准看がいれば看護婦はいなくてもよいと法律上はなる.大卒ナースと准看は法的には同列なのである.医療の高度化,国民の医療への参加と要求の強さに対応するため,看護教育は高度化せざるを得ないはずである.おまかせ医療がもはや通じない時代がそこまで来ている.ナースが責任を持って患者に説明できるようにするためには,看護教育の高度化が必須であり,准看教育は廃止すべきなのである.
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