巻頭グラフ この時この一葉
外来診療を行なうナースたち—60年前の看護活動(2)
山根 信子
1
,
中原 忍
1看護史研究会
pp.882-883
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903560
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1940(昭和15)年,京都産院,冬の外来診察室である.
左側のストーブでは石炭が燃やされ,部屋を暖めていた.この外来診察の介助も,前回(本誌9月号)で紹介した手術室と同じく3名1組で行なった.基本的にはナース(全員産婆資格所持者)であったが,時として実習生が1名入ることもあった.有料患者の診察はすべて医師が行ないナースはもっぱら医師の介助であった.しかし,施療患者の診察はそのほとんどをナース,または実習生が行ない,また実習生がその診察介助を行なった.
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