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ゼロからはじめる看護研究第9回
研究の論理—この研究って何か変じゃない? ナーシング・リサーチ・ネットワーク
林 ゆうな
1
,
石井 智香子
2
,
岡 美智代
3
,
佐藤 美保
1ロマリンダ大学病院心臓外科小児ICU
2筑波大学大学院博士課程医学研究科
3山形大学医学部看護学科
pp.872-876
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903557
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研究にはいろいろな方法があり,そのなかでもこの連載では,調査研究,実験研究,そして事例研究について取り上げてきました.そこでは,研究で明らかにしたいことは何なのか,その目的に適した研究方法を選ぶことが賢明だということを学びました.
今回は,研究の倫理について考えます.看護研究の対象は,多くの場合,生きている人間ですから,人権を尊重する姿勢が不可欠です.ときには,興味のあるテーマでも生命倫理的な検討を経なければ実際に研究をすすめられない場合もあります.すでに報告されている研究論文のなかには,研究対象者への倫理的配慮はどのようになされたのだろう? こんなことをしていいのだろうか? と疑問を感じさせる研究があるのも事実です.今回は,研究の倫理面において「何か変では?」と思わせるような例を取りあげます.皆さんも,私たちと一緒にお考えください.
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