特集 病院における患者の性の問題と看護の関わり
[ケースカンファレンス]病院における患者の性の問題と看護の関わり
福田 環
1
,
道木 恭子
2
,
田中 久美子
3
,
飯島 克巳
4
,
高田 百合子
5
,
鈴木 伸之
5
,
高村 寿子
5
1上都賀総合病院
2国立身体障害者リハビリテーションセンター病院
3青梅慶友病院
4自治医科大学
5自治医科大学看護短期大学
pp.1090-1105
発行日 1992年12月1日
Published Date 1992/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900758
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ケース1
セックスへの執着が強く,看護婦への対応にも頻回にそれが表れる.周囲への対応は感情的かつ粗暴.
T氏 64歳 男性:脳梗塞で両下肢の筋力低下が著明にみられ,精査目的で入院.しびれが強いため,あまり動こうとしないが,下肢麻痺度では,左右とも遠位1〜2,近位3〜4であり,動こうとすれば動けると考えられる.入院後1か月経過した頃からリハビリが開始されたが,あまり積極的でない.
妻と2人暮らしであり,妻は介護に対し意欲的で,退院後のことを考えて自動車の免許も最近とった.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.