特集 外来ナースよ目を醒ませ!
私たちが望む外来看護—外来看護の実態調査から
青木 光江
1
,
大崎 文子
1
,
上村 かつ子
1
,
鈴木 良子
1
,
星野 るり子
1
,
渡辺 道枝
1
1東京看護学セミナー外来看護グループ
pp.793-798
発行日 1992年9月1日
Published Date 1992/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900705
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はじめに
最近,外来に受診する患者は,高齢化社会に伴い,年齢層が高く,慢性疾患で経過が長期間にわたることが特徴といわれる.また,入院期間の短縮を強制されることから手術後の抜糸を外来で行なったり,さらに外来で悪性疾患などの化学療法や短い時間で点滴や動脈注射,輸血も稀なことではない.入院から在宅医療へと医療環境が変化する中で,一時退院したり,退院を余儀なくされる患者が,様態の急変により外来や救急室に受診するケースも増えている.そして日常生活指導も十分されないままに自宅に帰ることもあるという.こうした状況から,最近とみに外来で看護婦に援助を求める患者が増加している.
また,医療の高度化や専門分化に伴ない,検査や治療が多種多様化し,その対応も複雑化している.このように外来では,患者層が変化し,高度の知識や看護技術を要求されている.
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