連載 白い恋人たちへの応援歌[私の病院探訪記]・4
意識をゆり醒ます看護の力[1]—札幌麻生脳神経外科病院
向井 承子
pp.366-369
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900619
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がんばってるんだあ,すご〜い!
だれもいない私の仕事部屋に,女たちのにぎやかな声が響いている.私の前にあるのは,ワープロと小さなカセット・レコーダーだけ.ひとり作業の室内で思い切りざわめく女たちの声は,取材テープに収録された,札幌麻生脳神経外科病院の「病棟の音」である.
たとえば,浴室で収録した音を,テープに記録されたままに伝えてみよう.4人の女性の大声が,重なりあいながら浴室に響いている部分である.
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