ベッドサイドの看護
院内感染症対策と患者看護
石川 八千代
1
,
有薗 都
1
,
出水 詠子
1
,
曽山 純子
1
,
林 令子
1
,
本田 澄子
1
1国民健康保険高原病院
pp.145-148
発行日 1992年2月1日
Published Date 1992/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900564
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はじめに
感染予防は患者の安全を守るための技術の1つである.ここ数年来,医療従事者による院内感染が問題視されているが,当院においては,MRSA感染一症例の経験を契機に院内感染予防対策を打ち立て,それに基づいて看護を行なっている.
今回私たちが経験した症例においては,患者は全身状態の改善に伴い,隔離生活に対し強い苦痛を訴えはじめた.最初は患者隔離などの感染予防だけにとらわれていたため,患者の隔離に対する苦痛が軽減できなかったものと思われる.しかし感染予防対策を検討し改善策として行なった部屋移動が,患者の隔離生活に対する苦痛の緩和に非常に効果的であったので,ここに症例をあげて報告する.
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