PROFILE
寺田富子—開業鍼灸師として地域看護に取り組む—『東洋医学には看護の心がいっぱいあります』
武
pp.457
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900390
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寺田富子さんは,長年障害者福祉施設で看護婦として働いてきた中で地域看護の必要性を痛感するようになった.そのため1976年には,勤務を終えてから日本社会事業大学で地域福祉を学んできた.そしていつか独立して地域看護に専心したいと思っていた.
出産と育児で5か月程仕事を休んだあと,仕事を再開したとたん腰痛になり,動けなくなってしまった.大学病院で診てもらったところ,医師は「レントゲンには異常がないですね.体操でもしてください.あとは痛み止めの薬を出しておきます」というだけで腰を実際には診てくれない.冷たく扱われた思いだけが残ったという.あちこち病院を変え,勤務先でも医師や訓練士などに診てもらったけれど痛みは収まらず,それ以上打つ手がない.
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