特集 看護とインフォームド・コンセント
看護からみたインフォームド・コンセント論
斎藤 有紀子
1
1明治大学大学院・法哲学
pp.306-310
発行日 1991年4月1日
Published Date 1991/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900360
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「目にみえない心の問題が,かたちあるものを支えている」1).心療内科医の河野博臣氏の言葉です.インフォームド・コンセントは,現代の医療の場にかたちあるものとして求められ始めています.しかし,そのかたちあるものを本質的に支え得るのは,きめの細かいコミュニケーションであり,人と人との信頼関係であり,これまで看護が“かたちなきもの”として育み続けてきたものです.本稿では,先の河野氏の言葉を心にとめつつ,看護の視点からインフォームド・コンセント論を考えていきます.
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