連載 それいけ!フレッシュナース[3階病棟の12か月]・19
何をどう報告する?
谷端 千代美
1
,
藤田 悌子
,
西元 勝子
2
1兵庫県立塚口病院
2自治医科大学看護短期大学
pp.1024-1027
発行日 1990年10月1日
Published Date 1990/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900243
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報告は,組織の中で下からの情報を上に伝える役割を持つもので,看護の場面では,先輩ナースや上司,医師などに,患者に関する情報を伝えたり,看護業務の進行状態や結果を伝えることなどが考えられます.先輩や医師は,その報告された内容から,正しく現状を把握し,判断を行ない,次の方針を決定したり,指示したりするわけですから,何をどう報告するかは大変大事なことで重い責任が伴います.
何が報告すべきことで何がそうでないか,十分な判断がつかない新人の間は,極端な話,何でもかんでも上に報告し判断を仰ぐという方が無難であると言えるかもしれません.何をしているか分からない,何を考えているか分からないという後輩の後を追いかけ回さなければならない状況になるよりは,先輩にしてみればよほど楽です.もちろんその際に先輩は,うるさがらずによく後輩の話を聞いて,不足している情報は何かを教え,また必要な場合は自分の目で確認して報告内容を評価しなくてはなりません.
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