連載 思い出すけっち[あの人、あの時、あの言葉]・21
保健と福祉は1本の縄
金子 光
pp.854-855
発行日 1990年9月1日
Published Date 1990/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900204
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河川敷の共同住宅
荒川放水路の堤の下に川の水面より低い土地がある.そこにはいくつもの池や沼があって,いつもじめじめしている不衛生なところである.しかし,そんなところに「ハモニカ長屋」と呼ばれる共同住宅が何棟も建っていた.
一棟には5〜8室の部屋がある.その棟の片方の端には共同水道があり,そこで手足を洗ったり,炊事をしたりする.反対側の端には共同便所がある.これらの両端のところはいつもびしょびしょで水が溜まったりしているのだった.
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