特集 病院を飛び出した看護婦たち
私が食と健康相談の店を始めたわけ—手応えのある保健婦活動を求めて
加藤 ヒロ子
1
1「ヘルシング藍」
pp.234-240
発行日 1990年3月1日
Published Date 1990/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900067
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なぜ今,食と健康相談の店か
名古屋にシニアハウスという,全国でもユニークな中高年者向け共同住宅があります.民間組織である生活科学研究所が,中高齢者に健康とコミュニケーション豊かな生活を楽しめるようにと建設したものです.その4号館が1988年秋,名古屋の瑞穂区に誕生し,生活科学研究所からの強い要請もあって,その建物の1階に食と健康相談の店「ヘルシング藍」を開店することになったのでした.早くも1年が経過したことになります.
保健婦が食べ物の店を開いたということで,各方面から熱い視線が注がれました.テレビ局,新聞社,雑誌社からの取材も多く,おかげで宣伝費はほとんど使わずにすみました.しかし,保健婦が店を開くということが,なぜそんなにも話題になるのかと,正直なところ,奇妙な感じがしない訳でもありませんでした.
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