連載 死の淵からの生還[急性心筋梗塞患者の闘病記]・7
ここは“棺桶”の中?—ICUにて
林 三夫
1
1名古屋市立中央高等学校
pp.96-99
発行日 1990年1月1日
Published Date 1990/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900041
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マンツーマンの看護
私は,10月13日午後11時45分頃ICU(集中治療室)へ搬送収容された.女房は万一に備え,許可を得てICU隣の家族面談室で,毛布を借りて朝を迎えた.そして葬式の手順を考えたという.
どこでもそうだろうが,ICUは温度,湿度が調整され清潔区域となっている.私はすっ裸のままICUのベッドに移され体のあちこちに取り付けられたチューブやコードに支障ない程度に,要所に消毒済の備え付けバスタオルが置かれたらしい.
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