特集 明日の看護を見つめて
対談
問題山積み,明日の看護—21世紀待ったなし!
福井 次矢
1
,
川崎 美佐子
2
1佐賀医科大学総合診療部
2呉共済病院看護部
pp.26-33
発行日 1990年1月1日
Published Date 1990/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900006
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福井 今回の対談は,「明日の看護」ということで今までの看護を見直し,今後の看護の展望について放談する,という意図ですが,最初に,私の方から,医師の側から見た理想の看護婦について述べさせていただきます.
まずオーダーをきちっと遂行できる,つまり技術的な能力が十分あるということ.第2に,患者さんの状態を把握して状況判断し,どういう医療が必要か考えられること.第3に,医師が現在のところは得意としているBio-Medicalな面以外の,Psycho-Socialな面のケアを大事にすること.最後にいろいろな治療,検査の決断をする場合に,患者の価値観を引き出せること.最低限その4つの役割ができる人は非常にありがたいと思います.
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