連載 見逃さない!予測できる!高齢者のリスクアセスメントと急変対応・3
急にわけがわからないことを言います。認知症でしょうか?
岩田 充永
1
1名古屋掖済会病院救命救急センター
pp.84-87
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101466
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症例 Aさん(83歳、女性)
Aさんが救急車で搬送されてきました。家族は「ウチのおばあちゃんが急にぼけてしまった。認知症ではないか?」と心配しています。あなたが、研修医のI先生と一緒に診療にあたると、Aさんは目がうつろで視線が合わず、「オーッ、ウエーッ」と大声を出しています。「どうしたのですか?」と問いかけても「結婚式に行かなくては。私をどこに連れていく気だ!」と会話がかみ合いません。I先生からは「認知症かな……。このまま精神科の外来を受診してもらおうか。看護師さん、精神科の外来へ案内してください」と指示を受けました。
課題1 「急にぼけた」という訴えに対して、どのような情報を収集するべきでしょうか?
課題2 「急にぼけた」という訴えの高齢者に対して、どのような疾患を考慮するべきでしょうか?
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