連載 かかわるチカラ―糖尿病療養指導の現場学・6
患者さんの“小さな工夫”をみつける
東 めぐみ
1
Megumi Higashi
1
1駿河台日本大学病院
pp.800-806
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101318
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事例 食事療法をあきらめていた飯田さん
「病院食のあまりの少なさに,絶対にできないと思った」
飯田さんは30代女性で,職業はスーパーの店員である.独身で母親と妹の3人暮らし.20代前半で2型糖尿病を発症し,20代後半でインスリン導入.現在は超速効性インスリン30-30-32,持効型インスリン28単位を注射している.HbA1Cは12%.
飯田さんは,体幹はやや太り気味だが,手足はとても細い円錐型の体型で,覇気がなく,おとなしく暗い印象があった.治療については「何もしていない,どうしていいのかわからない」と繰り返しながらも「インスリンは止めたい」と話していた.
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