特集 いい運動,悪い運動
「疾患と運動」にまつわる不安に答えます
「脳血管疾患と運動」にまつわる不安に答えます
手塚 純一
1
Junichi Tezuka
1
1川崎幸病院リハビリテーション科
pp.663-669
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101300
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平成16年国民生活基礎調査によると,脳血管疾患は要介護原因の25.7%と第1位を占めています.また,同年発行された『脳卒中治療ガイドライン2004』1)では,脳卒中急性期からの積極的なリハビリテーションが推奨され,以後,急速にその態勢が整備されつつあります.
脳血管疾患のリハビリテーションというと,片麻痺・高次脳機能障害・失語症・嚥下機能低下などの障害に対する治療が思い浮かびますが,再発予防の観点や転倒・骨折など二次的合併症予防の観点から,フィットネスも重要な要素となります2).
ここでは,急性期,回復期,維持期の各期における「脳血管疾患におけるいい運動,悪い運動」について解説したいと思います.
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