書評
「痴呆老人」は何を見ているか―「痴呆」の世界を追う1つの視線
西村 多寿子
pp.502-503
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101280
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タイトルに「痴呆」とあり「認知症」でないことで本書が古いと判断し,読む気にならない看護師がいるとしたら残念だ.2008年1月発行の新書である.「痴呆」に差別的意味合いが含まれているのか,あるいはそういう認識をつくりだすのに加担してこなかったか,この本を読んで再考してほしい.著者の大井玄氏は,東京大学医学部教授,国立環境研究所所長を歴任し,その後も臨床医としての立場から終末期医療全般に取り組んでいる.
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