特集 プリセプター必読 新人が聞けないこと 先輩が言えないこと
I 新人が先輩に聞けないこと
吉田 みつ子
1
1日本赤十字看護大学
pp.374-381
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101248
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ストーリー
「わかったふりをしたお陰で……」
1年目の新人
外科病棟勤務
総合病院に就職し,外科に配属されてあっという間に2か月が経ちました.朝,病院に行く時は一番気が重く,無事に1日が終わるかなあと心配な毎日です.プリセプターはとても優しい人なのですが,この頃は勤務が一緒になることが少なくなり,あまり話をしていません.病棟の先輩たちの中には厳しい人もいますが,どの人もわからないことを聞くと嫌な顔をしないで応対してくれます.でも先輩方も忙しいので,術後の観察やケアを一緒にやってもらいたいなと思っても,遠慮してしまったり,先輩と時間を合わせようとすると患者さんを待たせてしまうことになるので,なんとなく自分一人でやっていることが多いです.
5月後半から,手術室への患者さんの送り迎えや術後の観察などを一人で任されるようになりました.ちょうどそのころ,術後患者さんを手術室に迎えにいったとき,手術室看護師からこんな申し送りを受けました.
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