特集 クレーマーを“つくらない”患者対応の極意
扉
pp.15
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101178
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クレーマー.あなたの勤める施設でも,一度は問題になったことがあるはず.
一般企業にならって「クレーマー対策」を行なう病院も多いようですが,医療現場のクレーマー対策は困難だといわれています.文字通り自分の体,命を張って医療機関を訪れる患者のクレームは,一般企業のそれとは質が違います.何より,医療者の側も患者を100パーセント「消費者」と割り切ることはできないことが,医療機関における「クレーマー問題」を難しくしています.
本特集では,「クレーマー対策」以前の,「クレーマーをつくらない対応」を臨床家の皆さんに考えていただきました.患者はどういうとき,どのような対応を受けることによってクレーマー化するのか.そのメカニズムを知り,対応の極意を考えることは,対症療法に終始していたクレーマー対策を変えるとともに,患者理解・患者対応の本質に迫ることにつながるかもしれません.
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