カレイドスコープ こんにちは患者会です
NPO法人 SIDS家族の会
pp.1036
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101153
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- 文献概要
死をもって終わりではありません.遺族は継続したケアを求めています
活動の特徴
当会は,流産・死産,SIDS(Sudden Infant Death Syndrome;乳幼児突然死症候群)等で赤ちゃんを亡くした遺族への精神的支援,社会へのSIDS等に関する知識の普及,および研究活動への協力を目的に,同じ経験をした遺族が医療関係者などの協力を得て運営するボランティア団体です.全国13か所に支部があり,電話・手紙・Eメールなどを通じた遺族へのサポート,同じ経験をしたものが集まって話しあうミーティング,専門家や遺族による講演会などの活動を行なっています.
遺族への精神的な支援に携わっているのは,赤ちゃんを亡くした後,経験を積んで訓練を受けた「ビフレンダー」です.ビフレンダーは医療やカウンセリングの専門家ではありませんが,遺族にとっては悲しみを共有できる友人のような存在となります.多くの遺族は,ビフレンダーの前で封印してきた思いを打ち明け,ためてきた涙を流します.私たちは,悲しい経験を忘れるのではなく,それも自分たちの一部としたうえで生きていくことをおすすめしているのです.
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