巻頭カラー連載
アフリカが紡ぐ命の物語・3
井上 冬彦
1
1井上胃腸科・内科クリニック
pp.199
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100886
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- 文献概要
毎年同じ時期に訪れても動物相が違うサバンナ.その原因についていくら考えてもわからないことも多く,自然は人知を超えた何かに支配されているのだと感じている.
ある年の1月のマサイマラ.ヌーやシマウマは隣国タンザニアに移動しているはずなのに,居つきのシマウマなのだろうか,やたらと多くのシマウマを見かけた年があった.いたるところに数頭単位の家族.ほとんどの家族に1~2頭の生まれて間もない子供がいた.「これだけ子供がいるのなら,親子のいいシーンが撮れるはず」と思い,チーターやライオンなどほかに狙う被写体がいなかったせいもあり,1週間のほとんどをシマウマの撮影に集中した.
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