特集 ナースにしかできない! 臨床栄養管理
―医師はあなたに期待している!―臨床栄養管理は看護師主体でなければならない
小坂 正
1,2
1兵庫医科大学消化器内科
2山川医院
pp.116-120
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100857
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はじめに
「栄養管理」が治療の要となるのは明らかなことである.一方,日常の看護業務では,どこかに栄養上の問題点が潜んでいるように思えるのだが,いざ実践しようとしても,どこから手をつけてよいのか悩んでしまう.栄養サポートチーム(NST)がやってきて,いろいろなことを質問され,提案されたりするが,それをストレスなく実行する方法がわかりにくい.
病棟では,しばしばこのような場景に遭遇するが,「栄養」と「食」の概念をより身近なものとし,栄養にかかわる「勘どころ」を身につけておくことで,対処が容易になる.また,NSTの組織構成と専門性を理解することで,日常の栄養にかかわる業務をより円滑に進めることが可能となる.これらのことを,兵庫医科大学病院の事例を交えながら述べていく.
①臨床栄養を管理する院内の仕組み,②栄養評価にはいろいろな物差しがあること,③NST=専門集団を利用すること,④フォローアップの結果を確認すること,について理解を深めていただけると幸いである.
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