連載 カズのもっとカンボジア日記・19
HIV/ホームケア・プロジェクト
崎間 和美
1
1アンコール小児病院
pp.297-299
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100708
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アンコール小児病院(AHC)には,前回までにご紹介した病棟のほかに独立したプロジェクトがいくつかあります.その1つがHIV/ホームケア・プロジェクト.HIVとホームケアが一緒のプロジェクトになっている理由は,私が両方のプロジェクトを兼任していたことに加えて,現在57名いるホームケアの患者さんのうち35名がHIV感染者であり,これからもその数は増えるだろうという予測がたつからです.
ホームケアの対象患者さんは,HIVに限らず,たとえば栄養失調,髄膜炎後の後遺症,脳性麻痺,心臓疾患などで,AHCに来院したことがあり,引き続き家庭でのフォローが必要な人です.また,HIVプロジェクトのなかにはさらに5つのプロジェクト(①HIV抗体検査とカウンセリング,②ホームケア,③教育,④HIVクリニック(ART治療を含む),⑤サポートグループミーティング)がありますが,その詳細はここでは省略し,今回はホームケアの実際をお話しましょう.
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