書評
「プロとしてのやさしさ」を再考したい人へ
水戸 美津子
1
1自治医科大学看護学部老年看護学
pp.1021
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100670
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
ユニークな構成,異色の対談者
この本の構成はユニークだ.《少し長いまえがき》と《少し長いあとがきと「遺言」,そして感謝》の間に,4つのセクションがはさまれている.
第Ⅰ部は田口ランディ(作家),向谷地生良(ソーシャルワーカー),滝川一廣(精神科医),瀬戸内寂聴(作家,僧侶)という異色の4人と小澤氏との対談である.第Ⅱ部は西川勝(看護師,臨床哲学),出口泰靖(社会学),天田城介(社会学)という3人の若手研究者によるインタビューと,彼らから小澤氏への果敢なる挑戦あるいは畏れともとれる論文が続く.第Ⅲ部は小澤氏自身の公開講座の記録,第Ⅳ部には「ぼけ」をテーマにした文学作品を紹介した随筆風文章が並んでいる.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.