ぱんせ
―循環器疾患ケアの新時代を迎えて―チームで取り組むリハビリテーション
吉田 俊子
1
1宮城大学看護学研究科
pp.1026-1027
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100660
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「チーム医療」との出会い
1980年代のはじめ,私が看護大学生になりたての初々しい頃(今は面影もない),「看護って何だろう?」と,看護の専門性やアプローチの仕方がつかめず,面白さもわからなくて悩んでいた時期があった.混沌とした気持ちで通学をしていたが,ある日そんな思いが変化する講義に出会えた.それは「チーム医療と看護」といった内容であった.
先生は「看護は医療チームの一員として,専門家としての知見をもって対象とかかわっていくのです」と話され,ホワイトボードに大きく円を描き,中に“対象”と書いた.そして周囲に小さな円を描き,各々に医師,理学療法士などの医療職種名を,その1つに“看護”と大きく書き入れた.そして「各専門家が同じ目標のもとに,何を考えてどんなケアを提供しているのか,お互い十分に理解してアプローチしていくのです」とおっしゃったのである.「そうか!」,と看護としてのアプローチの片鱗が見えた気がした.
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