綜説
過活動膀胱診療―新時代を迎えて
羽賀 宣博
1
,
坪内 和女
1
,
中川 千鶴
1
,
立花 昌寛
1
,
麻生 信太郎
1
,
藤川 愛子
1
,
郡家 直敬
1
,
宮崎 健
1
,
岡部 雄
1
,
松崎 洋吏
1
,
中村 信之
1
,
松岡 弘文
1
1福岡大学医学部腎泌尿器外科学講座
キーワード:
過活動膀胱
,
OAB
,
COVID-19
,
フレイル
Keyword:
過活動膀胱
,
OAB
,
COVID-19
,
フレイル
pp.209-216
発行日 2023年3月20日
Published Date 2023/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207755
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要旨
過活動膀胱(OAB)という疾患概念が誕生して,約20年が経過した.時代の経過とともに,OABの病態の解明が進み,また,新規治療法が次々に開発され,保険収載されたことにより,OAB治療の新時代が到来したといっても過言ではない.一方で,OAB治療に対して新たな問題も生じてきている.最近では,新型コロナウイルス感染症のパンデミック下におけるOABへの対応や,OAB患者における夜間頻尿に対する薬物治療,さらに,超高齢社会を迎えて,フレイルやサルコペニアを有する患者に対するOAB治療など,われわれが改善しなければならない問題が山積されている.本稿では,新時代を迎えた過活動膀胱診療の現状と問題点,また,それに対する対応などについて概説する.
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