連載 DV被害者に看護師ができること・7
DVの身体アセスメント
友田 尋子
1
1大阪市立大学医学部看護学科
pp.1142-1145
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100570
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身体アセスメントからDVを疑う
DVのスクリーニングにおいて,自ら「DVの被害を受けている」と訴える患者は少ない1).医療従事者は,このことを十分に理解しておく必要がある.このため,医療従事者は,患者からの直接の訴えや会話からDVに遭遇することはまれであるが,診察室で,待合い場所で,検査の途中で,あるいは受付で,言い換えれば院内のあらゆる場所で,「DVの可能性」を疑うような事柄に遭遇することがあると思われる.そのような「疑い」例を見逃さないことが,DV被害者を早期に発見し,最悪の事態を未然に防ぐことにもなる.
医師,看護師,助産師たちは,まず「疑う」ための観察眼を身につけておくことが大切である.具体的には,表1のような事柄を発見した場合は,DVを疑い,アセスメントを行なうことが望ましい.
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