特集 ―患者を守る!自分も守る!―感染予防の“2つ”の基本
患者を守る「手洗い」「手袋」の根拠とその実践
藤田 直久
1
1京都府立医科大学附属病院感染対策部
pp.850-856
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100520
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はじめに
「手洗いは最も簡便で効果的な感染対策」であることを知らない医療従事者はまずいないだろう.しかし,「手洗いを100%完璧に実施している」と胸を張っていえる医療従事者もまずいない.
歴史的には,「手洗いが感染対策に有効である」ことを証明したのは1847年のゼンメルワイスの手指消毒に始まるが,それ以後,「手洗い(手指衛生)は世界で最も解決困難な感染対策上の問題である」ことに間違いない.本稿では,手洗いと手袋について医療従事者にぜったい必要な知識をご紹介する.
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