特集 女性がん患者のリンパ浮腫ケア
フェルディ法の実際
①スキンケア
佐藤 佳代子
1
1後藤学園附属第二臨床施設リンパ浮腫治療室
pp.635-636
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100479
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リンパ浮腫治療において,スキンケアは皮膚の状態を良好に保つうえで大変重要である.
体液の浄化を担うリンパ管系がなんらかの原因によって狭窄・切除されリンパうっ滞が生じると,体液環境が著しく悪化する.このとき,リンパ浮腫を発症している皮膚は,見た目よりも非常にデリケートである.皮膚乾燥や傷口などからの細菌侵入により,急性炎症や蜂窩織炎などにつながりやすい.日常的に皮膚の状態を確認し,清潔を心がけ,感染症を併発しないように予防をしていくことが大切である.
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