特集 ―そこが知りたい!―ポジショニングと褥瘡ケア
―症例検討②―写真を用いた動けない患者のポジショニング
岩月 美智子
1
,
音部 好宏
2
,
田中 英俊
3
,
鷲見 三重子
1
,
佐野 博
2
1刈谷総合病院東分院看護・介護部
2刈谷総合病院東分院診療部
3刈谷総合病院東分院リハビリテーション科
pp.329-331
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100417
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当院では開院した2000年4月より,褥瘡発生危険要因を「ブレーデンスケール」と「体圧測定」を用いて評価し,褥瘡対策に役立ててきた.また2002年4月より,新たに「大浦スケール」を導入した結果,褥瘡の発生要因として,関節拘縮や病的骨突出が大きな割合を占めることが明らかとなった.そこで,関節拘縮や病的骨突出のある患者に焦点をあて,個々の姿勢に対応したケアを行なった結果,褥瘡有病率を低下させることができたので報告する.
褥瘡対策の方法
ズレカの排除
当院は入院ベッド数122床の療養病床である.2002年4月より,日常生活自立度がBまたはCランクの患者を対象に,大浦スケールによる褥瘡発生要因の評価(リスクアセスメント)を行なっている.その評価により,関節拘縮があり,病的骨突出が軽度以上ある患者を抽出し,骨突出部のズレ力の排除を徹底している.
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