連載 看護のアートをめぐるカフェ・トーク⑥
研究のライブ感を楽しむ:研究はコンセプトがいのち!
谷津 裕子
1
1日本赤十字看護大学
pp.864-870
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100373
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コンセプト―研究の生命線
ここは銀座のコーヒーショップ.モトコと落ち合うこの店に,ヒロコはゼミの学生のミキを連れてきた.ミキは卒業研究を計画中で,この夏,データ収集のため5名の妊婦にインタビューをする予定.研究初体験者のミキは,モトコとヒロコの話に興味津々である.
「先生はよく,インタビューをする前に,自分が何をどのように知ろうとするのかを認識しなさいって言いますよね?1」
「ええ.そうですね.」
「そうしないと,いざデータ収集しようと思っても,収集すべきものが観察データなのか,インタビューデータなのか,その両方なのか,あるいは他の何かなのかがはっきりしないし,どこにポイントをおいてデータを収集すればよいかもわからないって.」
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