連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・46
退院・生活支援としての「リエゾンシステム」
権田 吉儀
1
1医療法人愛生会 総合上飯田第一病院 医療福祉相談室
pp.470-473
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101716
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急性期病院でのMSWの退院支援は,短期間で効率的に行うことが求められる.しかし実際には限られた時間の中で,とりあえずの退院先設定,制度紹介・サービス調整になりがちである.したがって,患者の生活上の問題点などを十分に認識したうえでの退院支援でなく,退院先への申送りは,単に医療上の残された課題を伝えることで終わってしまいかねない.切れ目のない退院支援を行うためには,MSW単独ではなく,多職種を巻き込んだ情報の共有と意識変革が必要であり,人材確保も課題となる.そのため当院では「リエゾンシステム」構築を目指し,それに伴いMSWの人員増がかなった.本稿ではその取り組みを紹介する.
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