連載 あなたがエビデンスを生み出す! 臨床看護研究の骨と肝(8)
―調査研究その2―説得力のある実態分析の方法
川口 孝泰
1
1筑波大学医学専門学群看護医療科学類
pp.201-205
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100101
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「看護の質が病院評価を左右する」と主張するために
ゆりの木学園病院の副看護部長の山田朋子さんは,患者さんに喜ばれる病院づくりを目指して,これまでに満足度調査や郵送調査による病院評価のためのアンケートを何回か実施してきました.しかし,患者さんたちからは,なかなか本音を聞き出せず,今後の病院の運営方針や経営方針につながる説得力のあるデータは得られませんでした.
山田さんが,このような調査にこだわっている1つの理由は,看護管理者として,病院長や経営陣に,「看護ケアの質が,病院経営に大きな役割を果たしている」ことを主張したかったからです.
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