連載 わかる!できる!教える! 臨床看護技術の根拠(5)
摩擦の知識を看護に活用しよう
平田 雅子
1
1神戸市看護大学短期大学部
pp.186-191
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100100
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力学の2回目は,「摩擦力」です.摩擦力は普段あまり意識されませんが,いろいろな形で遭遇しています.たとえば,車のブレーキはその代表例ですが,紙に鉛筆で文字を書けるのも,マッチで火をつけるのも,摩擦がなければできません.
看護の教科書に「摩擦力」が単独で取り上げられることはあまりありませんが,実は,看護にも摩擦力は深くかかわっています.ナースとしていちばんに思い浮かぶのは,褥瘡発生の危険因子「摩擦とズレ」かもしれません.この悪影響を最少化するには,摩擦の力学を知らないわけにはいきませんよね.
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