特別記事
回復期病棟で行なう“らくらくトランスファー”
斉竹 一子
1
Saitake Kazuko
1
1東京天使病院回復期リハビリテーション病棟
pp.228-232
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100043
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はじめに
当院の回復期リハビリテーション病棟には,主に片麻痺のある方や歩行障害を有する方が多く,日常生活活動(ADL)の場面においても,車いすを使用する方が8割を占めています.できるだけ自宅での生活に近づけることを目標としているため,多くの時間を離床して過ごせるよう努めていますが,起床後から夜間入床するまで車いすに座り続けることはできませんから,こまめに入床,離床を繰り返さなくてはなりません.そこで,トランスファーの機会は非常に多くなっています.
高齢になれば疲れやすく,排泄の回数も増えます.患者さまの「ベッドから起きるのは大変」という思い,看護師の「トランスファーは大変」という思いをなくし,小まめな入床・離床は,病棟においてはごく当たり前の何気ない日常の一コマに過ぎないようにしたいのです.
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