特集1 安全な車いすトランスファー
―写真で見る“らくらく”トランスファー・2―下肢の支持性がないタイプ
山本 康稔
1,2
1東京天使病院リハビリテーション科
2江戸川医療専門学校
pp.335-339
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100123
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1人で行なう全介助パターン
下肢の支持性がない対象者に対して1人で行なう全介助パターン(スライド法)は,介助者が対象者の脇に並んで座り,介助者の大腿に対象者を乗せた後,介助者が横に移動して車いすまたはベッドに運ぶ技法です.対象者自身の下肢で体重を支持する必要がまったくないこと,持ち上げる必要がないので介助者の負担が少ないこと,体重が重い対象者でも可能で,非力な介助者でも容易に行なえるのが特徴です.
【適応】体幹や下肢の支持性がなく,または拘縮などの障害によって,足部を床につくことができないタイプの対象者.
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