特集 母乳育児法—桶谷式とSMC方式
母乳育児確立への援助—Aさんへの援助を通して学んだこと
木村 美加
1,2
1SMC方式研修センター
2現:林産婦人科
pp.753-759
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903300
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はじめに
母乳育児のメリットが再考され,これを援助するためにいろいろな方法がとられてきています。母乳育児指導研究に関して中心的な役割を果たしている当諏訪マタニティークリニックでは,さまざまな方法や援助によって,1か月健診までに94〜95%の人が完全母乳栄養となるところまで来ました。そして,残りの5〜6%の人もなんとか母乳育児にしようと治療的立場からも研究してきました。しかし,現在のところどうしてもその糸口を見つけることはできません。
これは,専門的な知識・技術と,科学的な判断による援助によって,大部分は母乳育児が確立できる,という裏づけであると同時に,現在のところ,すべての人を母乳育児に導くことはできないということでもあります。
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