特別寄稿
—千載一遇のチャンス—連続テレビ小説「さくら」の助産指導奮闘記
三宅 はつえ
pp.860-864
発行日 2002年10月25日
Published Date 2002/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902970
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ワールドカップの興奮もさめやらぬ2002年の7月第1週,NHKの朝の連続テレビ小説「さくら」で自宅出産シーンが繰り広げられた。昨年の「ちゅらさん」に続き2年連続になるが,今回のお産は1週間もかけてじっくり話が進んでいった。こんなに丁寧に自宅出産を扱うのはNHK始まって以来だという。
冨士真奈美さん演じる助産師のトキさんはたのもしく,時にきびしく,そしてやさしく,申し分のない描き方だった。そしてなにより産婦役の熊谷真実さんの迫真の演技。感動して思わず涙してしまった視聴者も多かったという。新生児役の吉田葉なりちゃんは生後5日目の本物の新生児。後述する「桃の花倶楽部:モモクラメイツ」のお子さんなのだが,これがまた,かわいいのなんの!放映後,インターネット上の掲示板をチェックしていたのだが「かわいい赤ちゃんをみて,私も欲しくなりました!」という書き込みをあちこちで見つけた。これはもう,「葉なり効果」と名付けたいくらいの反響だった。
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