今月のニュース診断
中絶胎児の研究利用の是否
斎藤 有紀子
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1北里大学医学部医学原論研究部門 法哲学・生命倫理
pp.530-531
発行日 2002年7月25日
Published Date 2002/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902904
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出産と中絶
2001年に生まれた赤ちゃんは,117万665人と減少傾向にあり,合計特殊出生率(女性が生涯に産む子どもの数)も,1.33と過去最低を更新したことが,厚生労働省の発表で明らかになった(日経6月7日)。
一方,2000年の人工妊娠中絶は,34万1千件あまり。前年より4千件近く増えた。中でも,10代と20代の中絶が上昇傾向を示している。どの世代も,9割以上が12週未満の中絶である(平成12年母体保護統計報告)。
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