特集 新生児黄疸.母と子のケア
新生児黄疸予防のための治療用ベッドの使用
矢島 床子
1
,
渡辺 愛
1
1矢島助産院
pp.225-227
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902838
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矢島助産院の新生児黄疸への対応
当矢島助産院は,昭和62年出張分娩のみで開業,平成4年に東京・国分寺市で有床開業,15年がたつところです。この間何人かの新生児黄疸のベビーのお世話をしたことがあります。
新生児黄疸の重症化で忘れられないケースにHさんのベビーがいます。Hさんの第4子で生後6日目の経皮ビリルビン濃度測定器(ミノルタ黄疸計)による計測値は23で,一般状態は特に異常はみられませんでした。しかし,生後7日目には24,排泄不良で,活気がなくなり緊急搬送しました。午前11時30分病院到着時の血中ビリルビン値は26mg/dl,しかし,詳細な検査結果が出るまで,また入院決定まで3時間も外来で待たされ,その間に児の黄染はみるみる手足まで広がりました。午後2時30分入院となり,血中ビリルビン値29.6mg/dlで交換輸血となりました。
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