特集 新生児黄疸.母と子のケア
光線療法を受けた児をもつ32人の母親に地域助産婦が行なったアンケート調査から
河 房子
1
1立川市福祉保健部健健康推進課
pp.202-207
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902833
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はじめに
私は26年前,都立築地産院で助産婦として第一歩を踏み出しました。折しも,新生児未熟児医療が急速に発展を遂げ,周産期医療の重要性が社会的に認知され始めた頃でもありました。都立築地産院では,NICU勤務も経験したのですが,母児が早期に分離を余儀なくされることが多々あり,母児の絆づくりと,小さな生命を守るための母乳育児の大切さを痛感したものです(都立築地産院では児が黄疸治療のために光線療法を受けていても,搾母乳を与えることが原則でした)。児にとって母乳は,大切な大切な命綱のような存在であると感じました。このときの経験が,私の母乳育児援助にとりくむ土台になっていると思います。
後年,助産院で勤務し始めたのですが,あらためて母乳育児を母子から教えられ「オッパイは赤ちゃんに求められれば必ず応えてくれる」という自然のすばらしい仕組みを確信したのです。
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